小屋裏温度
この夏(2012年8月27日)、2年前に竣工した,M邸におじゃまして「真夏の体感会」を開催しました。
この会の趣旨は、Q値がどうだとか、断熱性能がどうだとか、理屈をいっぱい並べても分からない。
その性能を知るには、体感してみることが一番!!
ということでした。
で、体感してもらった人は
「本当に暑くないですね。ロフトで天井がすぐ近くにあるのに、こんなに暑くないなんて驚きです!」というお声
非常にありがたいお話をいただきました。
しかし、
その温度「28℃や30℃でも暑くないんですよ。」ということを言っても分かりにくい。
(実際暑くないのですが・・・・)
そうなると
こうやってデーターとして公開する、となるとよりいっそう難しい・・・
それなら
分かりやすくするためには“比較してみる”のが一番ではないか、ということから、やってみました。
一つは、もちろんM邸
もう一つは、S邸 我が家です。
■M邸とS邸の小屋裏温度比較
基本的なデーターとして
M邸 ~ 竣工 2010年 Q値 1.9 次世代省エネⅡ地域(東北地方なみ) 屋根断熱~フェノールフォーム100㎜+遮熱シート
S邸 ~ 竣工 1998年 Q値 3.3くらい 当時で言う新省エネ基準 屋根断熱~ロックウール100㎜
・ データーを取ったのは、9月11日~14日まで。
・体感としては、朝夕は過ごしやすくなったが、夏は真夏並みの暑さ、という感覚
・外気温は、気象庁のデーターよりいただきました。
・基本的に知っておいて欲しい事~気象庁の温度は、実際の体感温度より低め(夏場は特にそうですよね)
ご覧の通り、S邸は、外気温と全く同じ動きをしているのですが、M邸は影響をほとんど受けていないのが分かります。
実際、S邸は最高36℃くらいになっているのに対して、M邸は30℃を超えることは全くありません。
断熱をする、ということは、「外気からの影響を受けにくくするため」ということを考えると、やっぱりやるならばある程度しっかりした内容の物をしなければ意味がない、といことですね。